社会貢献活動
ヨドコウは、フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright / 1867年~1959年)が設計した国指定重要文化財「ヨドコウ迎賓館」の保存と公開や、Jリーグ・セレッソ大阪とのパートナーシップなどを通じ、持続可能な社会の実現を目指す活動を続けています。
国指定重要文化財 ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅) フランク・ロイド・ライト設計

銘酒「櫻正宗」で知られる灘の酒造家・八代目山邑太左衛門の別邸として、建築家フランク・ロイド・ライトが基本設計を手がけ、1924年に竣工したヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)。日本に現存するライト建築4件のうち、建築当初の姿を今に伝える唯一の住宅建築です。
1947年に当社がこの建物を取得し、社長邸や社員寮として活用しました。老朽化により一時は取り壊しも検討されましたが、その高い文化的価値に鑑み、1972年に保存を決定。1974年に国の重要文化財に指定された後、保存修理工事を経て1989年6月より一般公開を開始しました。そして、竣工から100年を迎えた2024年には、新たな価値が認められ敷地全体が重要文化財に追加指定されています。
20世紀最高の建築家と称されるライトは、“周囲の自然環境と融和し、豊かな人間性を保証する建築”こそ が理想であると考え「有機的建築(Organic Architecture)」を提唱しました。旧帝国ホテルを設計したことでも知られ、ヨドコウ迎賓館は、彼の国外における数少ない作品の一つとして、今もその姿を伝えています。



ヨドコウ迎賓館の保存と活用の取り組みは、公益社団法人企業メセナ協議会より「This is MECENAT 2023」の認定を受けています。
セレッソ大阪との取り組み
ヨドコウは、Jリーグ・セレッソ大阪と包括的パートナーシップ契約を締結し、2021年4月より本拠地である長居球技場を「ヨドコウ桜スタジアム」といたしました。
2023年7月からはWEリーグ・セレッソ大阪ヤンマーレディースのゴールドパートナーとして、女子プロサッカーをサポートしています。
当社は、地域社会の活性化やスポーツ文化の振興を目指し、誰もが輝く社会の実現へ向けて、クラブやサポーターの皆さんと共に歩んでまいります。
御堂筋彫刻ストリート
ヨドコウが御堂筋ストリートにブロンズ像を寄贈
ヨドコウは、大阪市の「御堂筋ストリート」プランに賛同し、1997年3月にブロンズ像を寄贈しました。このプランは、御堂筋を「文化が薫る彫刻ストリート」にすることを目的としており、これまでに29体のブロンズ像が設置されています。イチョウ並木や建物とともに、移りゆく四季の中で様々な表情を見せるこの通りは、街全体が素敵な野外ミュージアムとなっています。
作品解説

バルタサール・ロボ
ヨドコウが御堂筋に寄贈した彫刻は、スペインの現代彫刻家バルタサール・ロボ(Baltasar Lobo)が1990年に制作した『髪をとく娘』です。
裸婦像には、古代オリエントの「母なる大地」を象徴する豊饒な肉体を持つタイプと、古代ギリシャの「純潔」を象徴するスリムなタイプに大別されます。このロボの作品は、オリエント的な造形の流れを汲んでおり、太い縄のように表現された豊かな髪と、豊満で優美な肉体が目を引く大胆な作品です。作者が理想とする女性の姿が、力強く象徴的に表現されています。
寄贈彫刻:ブロンズ像「髪をとく娘」1990年作
作者:バルタサール・ロボ(Baltasar Lobo, 1910年~1993年)
設置場所:ヨドコウビル1階 表玄関歩道(道路側)
各事業所周辺地域の清掃
当社の各事業所では、社会や地域との共生を目指した地域貢献活動の一環として清掃活動を行っています。今後も清掃活動を含め、社会や地域の皆様のお役に立てる活動を定期的に継続していきます。



「共生の森づくり」ボランティア活動
「共生の森づくり」とは、大阪府の主催で府民・NPO法人・企業・行政が協働し、産業廃棄物の埋立処分場であった堺第7-3区域内を多様な生物が生息、生育できる自然に再生する取り組みです。生物多様性の保全が図られている区域として、2024年10月には環境省より「自然共生サイト」に認定されています。
当社は2022年度より共生の森づくり活動に参加しており、2025年3月8日に開催された「育樹祭」に参加しました。例年「植樹祭」が開催されていましたが、今回より「育樹祭」へと名称を替え、苗木の植樹に加え、間伐作業などを行いました。


