ヨドコウの開発部門は、鋼板、建材、エクステリア、ロール、グレーチングの5部門。
しかし、その内容は実にさまざまです。ここでは各部門の体制や技術力をまとめてご紹介します。

鋼板

鋼板の技術開発部門は、多様化するニーズを迅速に取り入れるため、大阪工場、呉工場(広島)、市川工場(千葉)の3工場に置かれ、それぞれの地域や工場の強みを生かした技術開発を行っています。
工場では、業界トップシェアを誇るカラー鋼板をはじめ、溶融亜鉛めっき鋼板、冷延鋼板といった担当商品の開発を専門に行う開発スペシャリストと、担当商品の開発と生産技術を両方行うマルチエンジニアなど、特長を活かした形で技術開発に携わっています。こうした各部門の特性を活かすと同時に情報の共有化をすすめ、ユーザーに最適な商品提案とカスタマーサービスの実現に努めています。

建材・エクステリア

「ヨドルーフ」などの屋根・壁材や「ヨド物置」をはじめとするエクステリア商品の開発部門は本社ビル内にあります。
当社では唯一消費財も製造している部門で、顧客満足度を最優先に、素早い商品開発ができる機能的な体制を取っています。また、大阪建材事業所には「建材性能試験場」があり、豊富な試験設備を生かして開発や生産技術の向上に取り組んでいます。
素材には自社の鋼板を使用してるため、鋼板部門と技術や情報を共有し、独創的なアイデアと素材的・技術的なクオリティの高い商品を実現しています。

ロール

ロールとは、鉄鋼や紙を製造する時に加熱・圧延加工を施すためのもの。その開発部門は大阪工場に置かれ、鉄鋼用ロールを担当する技術開発チームと、製紙用ロールを担当する製紙システムチームがあります。世界最大の「遠心鋳造機」など、日本屈指を誇る設備が独自の生産技術を支えています。
鉄鋼用ロールでは、エンジニアが営業部門と共同でユーザーのフォローを行い、使用条件やご要望に応じた最適な素材の選定・開発を行っています。製紙用ロールでは、ドイツの世界的ロールメーカー「Kusters」社との業務提携をもとに、日本のユーザーに合わせたシステム開発と提案を行っています。

グレーチング

道路や駐車場、公園などで使用されている圧接型鋼製溝ぶたの「グレーチング」は、大阪・泉大津市の泉大津工場で技術開発から製造まで一貫して行われています。
特に近年では、高機能・高耐食性などさまざまなニーズがあり、営業部門からの多種多様な情報に素早く対応するため、情報を蓄積・データベース化して新商品の開発に取り組んでいます。
また生産部門では、1999年から泉大津工場で新型めっきラインが稼動し、高い表面処理や防錆処理が可能となり、全自動ラインによる省力化で、より高品質で低コスト、そしてスピーディな対応を実現しています。