2024年(令和6年) 年頭のご挨拶

代表取締役社長 二田 哲
代表取締役社長 二田 哲

旧年中は多大なるご支援、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
本年は、これまでの取り組みの成果を定着させ、100年企業への発展に向けて更なる成長を目指してまいります。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
このたびの令和6年能登半島地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

昨年の日本経済は、新型コロナウイルスの分類移行を受け社会経済活動の正常化が進み、景気は総じて緩やかな持ち直しの動きが見られました。
日本を取り巻く状況につきましては、中国では不動産市場の低迷や雇用不安により景気回復が鈍化し、欧米ではインフレの長期化による継続的な金融引き締めが景気の下押し圧力となるなど、依然として世界経済の回復ペースは遅く、地政学リスクの高まりもあいまって、不確実性の高い状況が続いています。
鉄鋼業界におきましては、日本国内では半導体の供給制約の解消などにより自動車生産が増加した一方で、資材高騰を受け建築着工が減少したことなどから鉄鋼生産は減少傾向が続いております。また、海外ではアジア市場を中心に中国の鉄鋼需給ギャップの影響などから、市況は弱含んでおります。

このような不透明な事業環境の中、当社グループとしましては、変化の激しい市況に応じた機動的な営業・生産活動に努めるとともに、「淀川製鋼グループ中期経営計画2025」の着実な実行に取り組むことで、収益力強化を図ってまいります。また、モノづくり企業として妥協のない品質を追求するとともに、サステナビリティ課題に積極的に取り組み持続可能な社会に貢献する100年企業を目指してまいります。

具体的には以下の項目を重点的に取り組んでまいります。

収益力の向上
顧客視点を重視した高付加価値商品の開発を進めてまいります。また、経営資源を有効に活用し効率性を追求するため、抜本的なコスト体質の改善に努めるとともに、更なる生産性の向上に取り組んでまいります。

品質の追求
製品の品質は顧客からの信頼を得るための基盤と認識し、デジタル技術も活用して妥協のない品質を追求してまいります。

サステナビリティ課題への取り組み
引き続き省エネルギー化とCO2排出量削減を推進し、地球温暖化対策に取り組んでまいります。また、ワークライフバランスを重視し、多様な人材や考え方を活用することで持続可能な社会に貢献する企業を目指してまいります。

組織力のレベルアップ
社員一人ひとりが能力を発揮し意欲的に働ける環境を整えるためDX化の推進と人的資本への投資を進め、組織の活性化とパフォーマンスの向上に取り組んでまいります。

本年も、当社ならびに当社グループ会社共々、倍旧のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりますが、皆様方のご繁栄とご多幸を祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。