2020年(令和2年) 年頭のご挨拶

代表取締役社長 二田 哲
代表取締役社長 二田 哲

旧年中は多大なるご支援、ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
本年は「100年企業への発展」を見据え、販売力・ものづくり力の更なる強化を図ってまいります。

明けましておめでとうございます。

昨年も、大型台風をはじめ、多くの自然災害に見舞われた一年でした。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

さて、当社グループを取り巻く環境に目を向けますと、情報通信技術の急速な発展により産業構造が根本から変化するなど、従来の常識が通用しなくなりつつあります。加えてサプライチェーンのグローバル化が進み、貿易摩擦などの問題が世界的に波及しており、特に鉄鋼業界では生産能力過剰による市況の低迷と収益の悪化、企業の統合や再編が進んでおります。

このような状況の中、当社グループは、事業環境の変化に順応しながら持続的に成長していく企業を目指し、長期ビジョン「桜(SAKURA)100」と、2019年度を最終年度とする中期経営計画を策定し、取り組んでまいりました。
主な取組内容としては、高耐久性カラー鋼板の商品展開拡充やエクステリア商品の豊富なバリエーションなどを通じて、生活のさまざまな場面で長期間、安心してご使用いただけるという価値を提供することで、「社会から信頼され必要とされる企業」としての価値創造に努めております。

2020年度より始まる新・中期経営計画では、長期ビジョンに掲げる「100年企業への発展」を見据え、事業インフラへの投資や次世代の人材育成を含む組織力の強化などにより、販売力・ものづくり力の更なる強化を図ってまいります。また、昨年末に発表しましたエクステリア商品の生産・物流体制の再構築を目的とする大型投資計画については、当社グループの総合力を挙げて進めてまいります。

昨年は、ロール製品の品質不適切事案によって失った信頼を回復すべく、ガバナンス強化とコンプライアンス意識向上を最優先課題として進めてまいりましたが、本年はこれまでよりも一つ上の段階を目指し、全部門で引き続き取り組んでまいります。

コスト構造の改革につきましては、業務プロセスのデジタル化等を含めた中長期的な視野に立ち、抜本的な効率化・省力化を進めてまいります。

海外事業においては、保護主義的政策の影響などもあり市況の低迷による厳しい事業環境が続くと予想されますが、当社グループ全体の連携をこれまで以上に強化し、製造・販売・開発・調達といったあらゆる面で、相乗効果を高めてまいります。

また、当社の強みである機動力を発揮し、新商品の開発はもとより、新たな事業分野や市場の開拓にも積極的に挑戦してまいります。

本年も、当社ならびに当社グループ共々、倍旧のご支援・ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
最後に皆様方のご繁栄とご多幸を祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。