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ところで、この工法で※1「組石造」の脆さをカバーすることができたのでしょうか?これについては、震災修復工事(1995年〜1998年)を通して検証されています。石の一部が脱落・破損するといった被害は受けましたが、柱などの倒壊は免れました。そして、従来とは全く異なる補強工法を考案してまで使用したかった石材こそ、日本におけるライト建築の特徴と言われる※2大谷石(おおやいし)なのです。ライトは、構造の軸となる柱などにも大谷石を使用し、彼独特の幾何学的装飾模様を刻み込むことによって、独自の意匠を徹底的にアピールしたかったのではないでしょうか。
※1 そせきぞう=現在の表記では『組積造』が一般的です。
※2 栃木県宇都宮市大谷町一帯で採掘され、ヨドコウ迎賓館の内外装に多用。幾何学模様の細かな彫込みが施されています。また、同じライトの作品として名高い旧帝国ホテルにも使用されています。
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| 『組石造』の補強工法と代表箇所 |
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| 1階車寄せ四隅の柱、2階応接室入口(写真)および中央の柱など |
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| 3階和室ベランダ側の脚柱および庇(写真)、窓台、外壁周りなど |
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| 4階バルコニー入口の柱(写真)、1階南端バルコニーの柱、2階応接室の袖壁(長椅子の両サイド) |
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