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どっしりと重たい屋根をしっかり支えるためには、壁の強度を保つことが大切です。そして、より頑丈な構造にするには、鉄筋やコンクリートの量を多くするのもひとつの方法です。しかし、壁面の厚みが増し、室内空間を阻害してしまいます。そこで、ヨドコウ迎賓館の場合、全く異なる技法が用いられています。簡単にまとめると、重量の「バランス」を保つという考え方に着目した構造になっているのです。発想のヒントになったものとして、ライト自身は「給仕が腕をさしあげて盆を運ぶような」イメージを持っていたそうですが、実はもっと近いものがあります。それは、日本古来の玩具「やじろべえ」です。左右の腕に重りがついた人形を、指一本で安定して支えることができる仕組みを思い出してみてください。ヨドコウ迎賓館の場合、より複雑な構造になっていますが、原理的には類似しています(図2参照)。そして、こうした「やじろべえ」構造は、社寺など日本の伝統的建築に多く見られるそうです。
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| (図2) |
●日本古来の玩具
「やじろべえ」 |
●ヨドコウ迎賓館の
構造模式図
(右断面図青色部分) |
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| 「やじろべえ」の左右の腕にかかっている重りは、それぞれヨドコウ迎賓館の屋根を構成する庇の重量、屋上などの重量に置き換えられます。そして、両方のバランスを保つため、指先に該当する壁を支点にして、力(重さ×長さ/力のモーメント)が釣り合うように設計されています。 |
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