ヨドコウ迎賓館は、小高い丘の上に建っています。緩やかな南斜面になっていますが、西側はかなり急な崖で、宅地としてはあまりよい条件とは言えません。ところがライトは、むしろ積極的に設計を引き受けたとか。いったいどういう理由なのでしょうか。
謎を解く鍵は、敷地の高低差にあります。この建物は、最も低い南端に玄関を設け、斜面に沿って北へ、すなわち水平方向へと階段状にフロアが配置されています。垂直方向に階が重ねられていないので、全体としては4階建てでありながら、立面で考えるとすべての棟が1階または2階建ての様相になっているのです。
そのため3階や4階に居ても、地面から遠く離れている感じがせず、自然の地形を活かした構造になっているのがわかります。ライトにとっては、「土地と建物の一体化」という建築思想を表現できる理想のロケーションだったといえます。
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芦屋川沿いから見た迎賓館(西側)
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芦屋市内を一望できる玄関
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