各部門の取り組み

ヨドコウの開発部門は、鋼板、建材、エクステリア、ロール、グレーチングの5部門。
しかし、その内容は実にさまざまです。ここでは各部門の体制や技術力をまとめてご紹介します。

鋼板

鋼板の技術開発部門は、多様化するニーズを迅速に取り入れるため、大阪工場、呉工場(広島)、市川工場(千葉)の3工場に置かれ、それぞれの地域や工場の強みを生かした技術開発を行っています。
工場では、業界トップシェアを誇るカラー鋼板をはじめ、溶融亜鉛めっき鋼板、冷延鋼板といった担当商品の開発を専門に行う開発スペシャリストと、担当商品の開発と生産技術を両方行うマルチエンジニアなど、特長を活かした形で技術開発に携わっています。こうした各部門の特性を活かすと同時に情報の共有化をすすめ、ユーザーに最適な商品提案とカスタマーサービスの実現に努めています。

  • 沖縄県暴露試験場

    沖縄県暴露試験場""

    厳しい自然状況下で、変退色・腐食・チョーキング等の屋外耐久試験や、耐風力に対するテストを実施。

  • 帯電荷減衰度測定器

    帯電荷減衰度測定器

    高電圧を加え、鋼板の帯電性を評価。

  • 試験研究専用
    塗装ライン

    試験研究専用塗装ライン

    本ラインと同一条件で塗装テストができるミニ塗装ライン。

建材・エクステリア

「ヨドルーフ」などの屋根・壁材や「ヨド物置」をはじめとするエクステリア商品の開発部門は本社ビル内にあります。
当社では唯一消費財も製造している部門で、顧客満足度を最優先に、素早い商品開発ができる機能的な体制を取っています。また、大阪建材事業所には「建材性能試験場」があり、豊富な試験設備を生かして開発や生産技術の向上に取り組んでいます。
素材には自社の鋼板を使用してるため、鋼板部門と技術や情報を共有し、独創的なアイデアと素材的・技術的なクオリティの高い商品を実現しています。

  • 油圧荷重試験機

    油圧荷重試験機

    油圧により、様々な部位の荷重テストが実施可能。

  • 散水試験機

    散水試験機

    水を噴きつけ水密性をテスト。

  • 防耐火試験機

    防耐火試験機

    防火・耐火テストを様々な条件を設定して実施できる。

ロール

ロールとは、鉄鋼や紙を製造する時に加熱・圧延加工を施すためのもの。その開発部門は大阪工場に置かれ、鉄鋼用ロールを担当する技術開発チームと、製紙用ロールを担当する製紙システムチームがあります。世界最大の「遠心鋳造機」など、日本屈指を誇る設備が独自の生産技術を支えています。
鉄鋼用ロールでは、エンジニアが営業部門と共同でユーザーのフォローを行い、使用条件やご要望に応じた最適な素材の選定・開発を行っています。製紙用ロールでは、ドイツの世界的ロールメーカー「Kusters」社との業務提携をもとに、日本のユーザーに合わせたシステム開発と提案を行っています。

  • 自動超音波探傷装置

    自動超音波探傷装置

    超音波でロールの表面を検査。

  • コンビネーション
    グラインダー

    コンビネーショングラインダー

    超重研削からミクロン単位の精密な研削まで対応可能。

  • テストカレンダー
    マシン

    テストカレンダーマシン

    製紙用ツヤ出し設備のテストマシン。

グレーチング

道路や駐車場、公園などで使用されている圧接型鋼製溝ぶたの「グレーチング」は、大阪・泉大津市の泉大津工場で技術開発から製造まで一貫して行われています。
特に近年では、高機能・高耐食性などさまざまなニーズがあり、営業部門からの多種多様な情報に素早く対応するため、情報を蓄積・データベース化して新商品の開発に取り組んでいます。
また生産部門では、1999年から泉大津工場で新型めっきラインが稼動し、高い表面処理や防錆処理が可能となり、全自動ラインによる省力化で、より高品質で低コスト、そしてスピーディな対応を実現しています。

  • 大型圧接機

    大型圧接機

    メインバーとクロスバーを、電流を流して強固に圧接。

  • 自動フレーム溶接機

    自動フレーム溶接機

    フルオートでフレームをメインバーにアーク溶接。

  • めっきライン

    めっきライン

    ほぼフルオートのめっきラインで大幅な省力化を実現。

ココがポイント
  • 鋼板は主要3工場の地理的・設備的特長を活かした多彩な技術力がある。
  • カラー鋼板の高い技術開発力と多彩な商品群は業界随一!
  • 建材商品の素材はヨドコウの鋼板を使用。だから斬新でハイクオリティ。
  • ロールは、長年のノウハウとスタッフの綿密なデータ収集や分析力など人的スキルが自慢。大阪工場では世界最大の遠心鋳造設備や製紙用の「テストカレンダーマシン」など、国内屈指の設備を持つ。
  • グレーチングは、めっき・圧接等の高い技術をもとに、安全性・耐食性・景観性に優れた独創的な商品開発力に定評がある。